アドベンチャーバイク用フルフェイスの選び方!人気モデルを徹底比較

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アドベンチャーバイク用フルフェイスの選び方!人気モデルを徹底比較
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こんにちは。バイクログ運営者のナツメです。

最近、街中でも林道でもアドベンチャーバイクを見かける機会が本当に増えましたね。大型の旅バイクから250ccクラスの軽快なモデルまで、あの独特のルックスは見ているだけでどこか遠くへ行きたくなる魅力があります。でも、いざ装備を整えようと思うと、一番悩むのがヘルメット選びではないでしょうか。特にアドベンチャーバイクのフルフェイスは、見た目のかっこよさだけでなく、高速道路での静音性や長距離走行での重量など、機能面で気になるポイントがたくさんありますよね。

ネットの評価を見ても、バイザーが風を巻き込んで疲れるといった声や、モデルによって風切り音がうるさいといった意見もあり、どのおすすめ製品が自分に合うのか迷ってしまう方も多いはずです。決して安い買い物ではないからこそ、失敗はしたくないもの。この記事では、私が個人的に調べたり感じたりしたことをベースに、各ブランドの評判や選び方のコツを詳しくまとめました。これを読めば、あなたの旅を最高に楽しくしてくれる相棒がきっと見つかるはずですよ。

記事のポイント
  • オンロードとオフロード双方の機能性を両立させる設計の秘密
  • 高速道路での疲労を大きく左右する空力特性と静音性能の違い
  • SHOEIやAraiといった主要ブランドが持つ独自の安全思想と特徴
  • 予算やライディングスタイルに合わせて後悔しないモデルを選ぶコツ
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アドベンチャーバイクのフルフェイスが持つ魅力と特徴

アドベンチャーバイクのフルフェイスが持つ魅力と特徴
バイクログ・イメージ

アドベンチャーバイク用のヘルメットは、一見するとオフロード用に見えますが、実はオンロードでの快適性を追求した「ハイブリッド」な存在です。ここでは、その設計思想やライダーが直面する課題について、私の実感を交えながら詳しくお話ししますね。

  • オフロードと高速走行の快適性を両立する設計
  • 静音性の高いモデルで気になる風切り音を解消する
  • 長距離でも首が疲れない軽量な重量設計の重要性
  • 初心者におすすめの失敗しないヘルメットの選び方
  • 安い価格帯でも評価が高いコスパ優秀なモデル
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オフロードと高速走行の快適性を両立する設計

オフロードと高速走行の快適性を両立する設計
バイクログ・イメージ

アドベンチャーバイクのフルフェイス最大の特徴は、オフロードヘルメットのような「バイザー(ピーク)」と、オンロード用のような「シールド」が一体化している点にあります。このハイブリッドな設計こそが、道を選ばないアドベンチャー乗りに愛される理由です。元々、オフロード用(モトクロス用)ヘルメットは激しい運動を伴う走行を想定しているため、呼吸をしやすくするために口元が突き出しており、泥はねを防ぐために大きなバイザーが付いています。一方で、オンロード用フルフェイスは、時速100kmを超えるような高速走行時の風切り音の低減や直進安定性を最優先に重視しています。この相反する二つの要素を一つの帽体に詰め込み、絶妙なバランスで成立させたのが、アドベンチャーバイクのフルフェイスなんです。

この設計の肝は、なんといっても「汎用性の高さ」にあります。例えば、一日のツーリングの中で、高速道路を100km走ってから林道へ入り、さらに細い山道を抜けてキャンプ場へ向かうといったシーンを想像してみてください。通常のオフロードヘルメットだと、シールドがないためゴーグルを装着することになりますが、高速道路では隙間風による目の乾きや騒音に悩まされ、風圧で首が痛くなります。逆にフルフェイスだと、林道で息苦しくなったり、逆光で視界が悪くなったり、前走車が跳ね上げた小石でシールドが傷ついたりと、不便を感じることが多いんです。アドベンチャー用は、バイザーが泥はねや直射日光を遮りつつ、シールドが走行風や虫の直撃を防いでくれる。「どんな路面状況でもこれ一つで対応できる」という安心感は、冒険心をくすぐるアドベンチャーバイクにとって最大のメリットと言えますね。

近年では「デュアルスポーツヘルメット」という言葉も定着してきましたが、その進化は目覚ましいものがあります。一昔前のモデルは、バイザーのせいで高速道路では頭が振られやすく、シールドの密閉性も低い「どっちつかず」な印象もありました。しかし最新のモデルは、メーカーが自社で保有する大型風洞実験施設を駆使し、空力特性が極限まで磨き上げられています。その結果、バイザーが付いているにもかかわらず、時速100km巡航でも不快な振動やリフト(浮き上がり)がほとんどないものまで登場しています。林道に入ればバイザーがしっかりとルースト(前走車が跳ね上げる泥や石)をガードしてくれますし、街中ではそのタフなルックスがバイクとの一体感を高め、所有感を満たしてくれます。こうした多機能性と、どこへでも行ける「自由度」こそが、現代のアドベンチャーライダーにとって必要不可欠な要素となっているんですね。

アドベンチャーヘルメットは、泥除けのバイザーと防風のシールドを兼ね備えた、デュアルパーパスな走りに最適な装備です。オンとオフの切り替えがスムーズで、ツーリングのルート選びに制限がなくなるのが最大の魅力ですね。

また、この「両立」を実現するために、アイポート(開口部)の広さも工夫されています。シールドを装着したままでも、必要に応じてオフロード用ゴーグルを併用できるモデルが多く、激しく汗をかくセクションではシールドを全開にしてゴーグルで走行し、舗装路に戻ったらシールドを閉めるといった使い分けが可能です。こうした柔軟な運用ができるのは、アドベンチャー専用設計ならではの強みです。

ちなみに、ヘルメットの形状選びについては、こちらの初心者必見!街乗り対応オフロードバイク用ヘルメット徹底ガイドでも、街乗りでの使い勝手を踏まえて詳しくお話ししています。オフロードスタイルに惹かれている方は、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。自分のライディングスタイルにどの程度「オフ要素」が必要かを知るヒントになるはずです。

なぜ「バイザー」が必要なのか?

バイザーは単なる飾りやスタイルを演出するためのパーツではありません。オフロード走行において、バイザーは「アクティブな安全装置」としての役割を果たしています。例えば、深い森の中の林道を走っている際、木漏れ日が激しく明暗を繰り返したり、低い位置にある太陽の光が突然目に入ったりすると、一瞬で視界を奪われて非常に危険です。しかし、バイザーがあれば少し首を傾けるだけで「庇(ひさし)」として機能し、強烈な直射日光を遮断してクリアな視界を確保できます。これはサングラスをかけるよりも直感的で素早い対応が可能です。

さらに、未舗装路をグループで走行する際に欠かせないのが、前走車が跳ね上げる泥や砂利、小石(ルースト)からの保護です。バイザーがなければこれらは直接シールドを直撃し、視界を塞ぐだけでなく、高価なシールドを一瞬で傷だらけにしてしまいます。バイザーは、こうした飛来物を受け流す「傘」の役割も果たしているんです。泥濘地(マディ)を走る際には、バイザーがあるおかげで首を少し下に向けるだけで、顔面への泥の付着を最小限に抑えることができます。

一方で、このバイザーは高速走行においては「巨大な帆」となってしまいます。風を受け止めてしまうと、首を後ろに強く引っ張られるドラッグ(抗力)や、頭を持ち上げようとするリフト(揚力)が発生し、ライダーの首に深刻なダメージを与えます。これを防ぐため、最新のプレミアムヘルメットではバイザーに複雑な形状のスリット(空気の通り道)を設け、バイザー上下の圧力差を解消する高度なエンジニアリングが施されています。単なる板ではなく、飛行機の翼のように緻密な計算に基づいて設計されているんですね。

バイザーの性能を確認する際は、手で触った時の剛性もチェックしてみてください。ペラペラすぎるものは高速走行でバタついて騒音の元になりますが、適度な剛性と「しなり」があるものは、風を受け流しつつ衝撃も吸収してくれます。

このように、バイザーはオフロードでの視界確保と安全性のために不可欠な装備であり、同時にオンロードでの快適性を損なわないための技術の結晶でもあります。アドベンチャーバイクのヘルメットを選ぶ際は、このバイザーの形状が自分の走るスピードレンジに合っているかどうかを考えるのが、とても大切なポイントになりますよ。なお、ヘルメットの安全規格や衝撃吸収の仕組みについては、製造メーカーが公表している技術解説も非常に参考になります。(出典:株式会社SHOEI「SHOEI品質」

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静音性の高いモデルで気になる風切り音を解消する

静音性の高いモデルで気になる風切り音を解消する
バイクログ・イメージ

アドベンチャーヘルメットを選ぶ上で、避けては通れない宿命とも言えるのが「風切り音」の問題です。アドベンチャーバイク特有の「バイザー(ピーク)」は、オフロード走行では非常に心強い味方ですが、高速走行時にはどうしても空気の流れを乱し、渦を発生させてしまいます。また、ゴーグル着用も想定した広い視界を確保するための大きな開口部(アイポート)も、気密性を損なう要因になりがちです。一般的なフルフェイスに比べて、「ゴー」という低い唸り音や「ヒュー」という高い口笛のような音が耳元で鳴り続けるのは、ライダーにとって大きなストレスになりますよね。

特に、高速道路を1時間、2時間と走り続けるようなロングツーリングでは、この騒音がジワジワと脳を疲れさせます。これを「聴覚疲労」と呼びますが、単に耳が疲れるだけでなく、集中力を著しく低下させ、周囲の車の音やエンジンの異音といった重要な情報に気づきにくくなる原因にもなります。つまり、ヘルメットの静かさは、単なる快適性の追求ではなく、安全運転を維持するための必須スペックと言えるんです。私自身、静音性の高いモデルに変えてからは、ツーリング終わりの疲労感が劇的に軽くなったのを実感しています。

最近のプレミアムモデルでは、各メーカーが巨額の投資をして自社の「大型風洞実験施設」でテストを繰り返し、この音の問題を科学的に解決しています。例えば、バイザー自体に計算し尽くされた「スリット(空気の通り道)」を設けることで、バイザー裏に発生する負圧を解消し、騒音の発生源となる空気の乱れを最小限に抑えています。また、シールドを閉めた際の密閉度を高める「ダブルアクション構造」や、窓枠部分のラバーの形状を工夫することで、わずかな隙間から侵入する風の音をシャットアウトする技術も進化しています。こうした細かなエンジニアリングの積み重ねが、圧倒的な静かさを生んでいるんですね。

風の侵入経路を塞ぐ「隙間」の対策

意外と見落としがちなのが、ヘルメットの下側、つまり顎の下や首周りからの風の巻き込みです。ここから入る風は、ヘルメット内部で乱気流を起こし、大きな騒音の原因になります。静音性に優れたモデルでは、標準で「チンカーテン」が装備されていたり、チークパッド(頬パッド)の下端が首に密着するように厚めに設計されていたりします。これにより、外部からのノイズを物理的に遮断する「消音室」のような構造を作り出しているんです。インカムの音楽やナビの音声が驚くほどクリアに聞こえるようになるのも、この密閉性の高さがあってこそです。

安価なエントリーモデルの中には、時速60km〜80kmあたりから急に不快な風切り音が発生し始めるものもあります。街乗りでは気にならなくても、高速道路に乗った途端に「苦行」になってしまうケースは珍しくありません。長距離を走る予定があるなら、空力設計に定評のあるブランドを選ぶのが後悔しないコツです。

もし、今使っているヘルメットの音が気になっているなら、バイザーの角度を微調整するだけでも効果があるかもしれません。バイザーが風を真っ向から受け止める角度になっていると、バイザー自体が細かく振動(共振)して「ブーン」という音を出すことがあるからです。また、内装が自分の頭にしっかりフィットしていないと、耳の周りに隙間ができて音が侵入しやすくなります。ショップで試着する際は、鏡を見て「顎下や耳の後ろに指が入るような大きな隙間がないか」をチェックしてみてくださいね。

私自身の経験を振り返ると、格安のオフロードヘルメットから国内一流メーカーのアドベンチャー専用モデルに買い換えた時の衝撃は忘れられません。時速100kmで走っていても、まるで静かな部屋にいる……というのは少し言い過ぎかもしれませんが、それまでの「騒音との戦い」が嘘のように消え去りました。耳栓を使って対策するライダーも多いですが、ヘルメット自体の性能で静かさを手に入れられるなら、それに越したことはありませんよね。この風切り音問題は、アドベンチャーヘルメット選びにおいて、重量以上に満足度を左右する重要なテーマなんです。

豆知識:聴覚を保護する重要性
長時間にわたる大きな風切り音は、一時的な聴力低下や耳鳴りを引き起こすことがあります。欧米のライダーの間では、ヘルメットの性能に関わらず、聴覚保護のためにバイク専用の耳栓を使用するのが一般的になりつつあります。静かなヘルメット+耳栓は、究極の疲労軽減策ですよ。

また、走行中の快適性はヘルメットの構造によっても大きく変わります。もし、より開放的で、かつフルフェイスとは違った静音性の考え方に興味がある方は、アドベンチャーバイクに似合うジェットヘルメットの選び方と手入れ法も参考にしてみてください。自分のライディングスタイルに合わせて、最適な「音環境」を整えることが、安全で楽しいバイクライフへの第一歩です。

静音性のチェック項目確認すべきポイント期待できる効果
バイザーの形状空気を通すスリット(穴)があるか高速走行時の振動と風切り音の低減
シールドの密閉性閉めた時に窓枠ラバーに密着しているか「ヒューヒュー」という笛吹き音の防止
チンカーテンの有無顎の下を覆うカバーが付いているか下からの風の巻き込みと騒音のシャットアウト
耳周りの内装耳を包み込むようなパッドがあるか外部ノイズの遮断とインカム音質の向上

※静音性は個人の頭の形やバイクのスクリーンの高さ(走行風の当たり方)にも左右されます。最終的には自分自身の環境に合わせて選ぶことが大切です。

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長距離でも首が疲れない軽量な重量設計の重要性

長距離でも首が疲れない軽量な重量設計の重要性
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アドベンチャーバイクでの旅は、丸一日走り続けることも珍しくありません。朝から晩まで、時には数百キロに及ぶ行程をこなす中で、最も過酷な環境に置かれるパーツの一つが「ライダーの首」です。そこで重要になるのが、ヘルメットの「重量」なんです。アドベンチャーバイクのフルフェイスは、泥除けのバイザーや、シールドの開閉機構、さらには近年主流のインナーバイザーといった可動パーツが多い分、構造が複雑でどうしても重くなりがちです。一般的なオンロード用フルフェイスが1,400g〜1,500g程度なのに対し、アドベンチャー用は1,600gを超えるものも少なくありません。数字で見ればわずか100gや200gの差ですが、これが走行中のライダーにとっては大きな負担となってのしかかってきます。

特に高速道路での走行中は、常に時速100km近い風圧を受け続けています。アドベンチャーヘルメットのアイコンであるバイザーは、風を受けると「帆」のような役割を果たし、頭を後ろや上へと押しやろうとします。ライダーは無意識のうちに首の筋肉を使ってその力に抗い、頭の位置を固定しようとするため、重いヘルメットほど首の付け根や肩に蓄積される疲労は指数関数的に増えていくんです。私も以前、重めのエントリーモデルで一泊二日のツーリングに行った際、二日目の午後には首が回らなくなるほどの痛みに襲われたことがありました。こうなると、左右の安全確認すら億劫になり、ライディングの精度が落ちてしまうんですよね。

「静止重量」よりも大切な「重心バランス」の話

ヘルメットの軽さを語る上で欠かせないのが、単なるスペック上の数値(スタティック重量)ではなく、被った時の「体感重量(ダイナミックウェイト)」です。たとえ数値上の重量が同じ1,600gだったとしても、重心が頭のてっぺんの方にあるモデルと、頭の中心に近いモデルでは、首への負担が全く異なります。重心が高いと、カーブを曲がる際や左右を確認する時に、頭が「振り子」のように振られてしまい、それを支える筋肉に余計な力が必要になります。

高価なプレミアムモデルは、この重心設計が非常に緻密です。例えば、SHOEIやAraiといったトップブランドの製品は、手に持った瞬間は「意外とずっしりするな」と感じることがあっても、実際に被ってみると驚くほど軽く感じます。これは、ヘルメット全体の質量が首の真上にバランスよく配置されるよう、シェルの形状や内装の厚みがミリ単位で計算されているからです。特に、走行中に左右に首を振った時に、自分の動きに対してヘルメットが遅れて付いてくるような「慣性」を感じにくいモデルは、長時間のライディングで圧倒的な優位性を発揮します。首の疲れからくる肩こりや頭痛は、集中力を削ぎ、最終的には事故のリスクを高める原因にもなるため、「軽さとバランス」は安全性能の一部だと考えてもいいくらいです。

シェル素材の違いがもたらす軽量化の恩恵

ヘルメットの重さを決定づける最大の要素は、外殻である「シェル」の素材です。市場に流通しているモデルは、大きく分けて3つの層にセグメント化されています。それぞれの特徴を整理してみましょう。

素材タイプ一般的な重量(目安)特徴おすすめの用途
ポリカーボネート(ABS樹脂)1,700g〜安価で製造しやすいが、強度を出すためにシェルが厚くなり重くなる。街乗り、日帰りの近場ツーリング
複合繊維(FRP / AIM / PB-cLc等)1,500g〜1,600gグラスファイバー等の繊維を積層。軽量で剛性が高く、重心バランスに優れる。長距離ツーリング、本格的な林道走行
カーボン(炭素繊維)1,400g〜圧倒的に軽くて強いが、非常に高価。見た目の高級感も抜群。超ロングツーリング、首の負担を最小限にしたい方

※重量はサイズや搭載機能(インナーバイザー等)によって変動します。

このように、素材の進化によって軽量化と安全性が両立されています。カーボン製は憧れますが、価格とのバランスを考えると、国内メーカーが得意とする「複合繊維(FRP系)」のモデルが、最もコストと性能のバランスが良い選択肢になるかなと思います。

安全基準と重量の切っても切れない関係

重量に関連して忘れてはならないのが、安全基準(規格)の存在です。日本国内で公道を走るためには「PSCマーク」と「SGマーク」が必須ですが、これに加えてより厳しい「JIS規格」や、世界で最も過酷な試験内容と言われる「SNELL規格」をクリアしているモデルもあります。一般的に、厳しい規格を通そうとすると、衝撃を吸収するためのライナーを厚くしたり、シェルを強固にする必要があり、その分重量は増える傾向にあります。

しかし、最新の技術はこの「安全(重い)」と「快適(軽い)」の矛盾を高い次元で解決しています。例えば、シェルの形状を工夫して衝撃を分散させやすくしたり、軽量な高機能素材を適材適所に配置したりすることで、SNELL規格を通しながらも軽量なモデルが実現されています。ただ単に「軽いから良い」と判断するのではなく、その軽さがどのような安全基準の下で成り立っているのかを確認することも大切です。もし、長距離ツーリングでの疲労対策をもっと深掘りしたいなら、ヘルメットだけでなく首回りの装備も重要。こちらのアドベンチャーバイクの服装で迷わない!安全と快適コーデ術でも、トータルでの疲労軽減策についてお話ししています。

ヘルメット選びの際は、スペック表の数字だけで判断せず、実際に被って「前後左右に首を振ってみる」ことを徹底してください。そこで違和感なく頭に追従してくるモデルこそが、あなたにとっての「本当に軽いヘルメット」です。

ナツメのワンポイントアドバイス
首の疲れを軽減するには、ヘルメットの軽量化に加え、バイク側のスクリーン(風除け)の調整も効果的です。走行風がまともにヘルメットに当たらないようにするだけで、体感的な重さは驚くほど変わりますよ!

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初心者におすすめの失敗しないヘルメットの選び方

初心者におすすめの失敗しないヘルメットの選び方
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初めてアドベンチャーバイクを手に入れて、いざヘルメットを選ぼうとすると、その種類の多さに驚くかもしれません。「オフロード用と何が違うの?」「普通のフルフェイスじゃダメなの?」といった疑問が湧いてくるのは当然のことです。結論から言うと、初めてのアドベンチャー用ヘルメットなら、まずは「シールドとバイザーが標準装備されている専用モデル」を選んでおけば間違いありません。たまに「見た目が尖っていてかっこいいから」という理由でバイザーのないオフロード風フルフェイスや、逆に本格的なバイザーのみのモトクロス用を検討する方もいますが、最初の一歩としては、あらゆる天候や路面に対応できる汎用性の高いアドベンチャー専用設計が一番後悔しない選択になります。

選び方の第一歩は、自分がこれからバイクで「どんな景色を走り、どこまで行くのか」を具体的に想像することです。もし、高速道路を使って片道200km以上のロングツーリングをするのがメインなら、風圧に強い空力性能と静音性を最優先すべきです。逆に、自宅の近くにある未舗装の林道をトコトコ探検するのが目的なら、低速でも蒸れにくい通気性(ベンチレーション)や、顔周りの空間が広いモデルが使いやすいでしょう。自分の「メインステージ」を定めることで、自ずと重視すべき機能が絞られてくるはずです。

安心感を優先するなら「国内2大メーカー」が最強

もし、どのブランドにするか迷って夜も眠れないほどなら(笑)、日本のメーカーであるSHOEIやAraiから選ぶのが最も確実で安心です。なぜなら、日本のメーカーは日本人の頭の形(一般的に横幅が広く、後頭部が絶壁気味)を徹底的に研究して設計しているからです。さらに、多くのバイクショップで実施されている「フィッティングサービス」を利用できるのも大きなメリット。プロのスタッフが頭のサイズを計測し、内装のパッドをミリ単位で調整してくれるので、既製品とは思えないフィット感を手に入れることができます。

また、長く使うことを考えると「スペアパーツの入手性」も無視できません。ツーリング中にシールドが傷ついたり、内装が汚れて交換したくなったりした際、国内メーカーなら近くの用品店ですぐに手に入ります。これが海外ブランドだと、パーツの取り寄せに数ヶ月かかる……なんてこともあるので、特に初心者の方には国内ブランドを強くおすすめしています。

眼鏡ライダーが絶対にチェックすべきポイント

私のように眼鏡を愛用しているライダーにとって、ヘルメット選びはさらに慎重さが求められます。フルフェイスは密閉性が高いため、冬場や雨天時には自分の吐息で眼鏡が真っ白に曇ってしまうことがよくあります。また、ヘルメットを被った後に眼鏡のツルを差し込む際、耳の上が圧迫されて痛くなることも……。最近のモデルには「眼鏡スリット」が設けられているものが多いですが、ツルの厚みや形によって相性があるので、必ず「自分の眼鏡を持参して試着」するようにしてください。シールドが曇りにくい「ピンロックシート」が装着可能かどうかも、死活問題に関わるチェックポイントですよ!

インナーサンバイザーの利便性とトレードオフ

最近の初心者ライダーさんに非常に人気なのが、レバー操作で内側からスモークバイザーが出てくる「インナーサンバイザー」機能です。これは本当に便利で、日差しが強い昼間はバイザーを下ろし、トンネルに入ったら瞬時に上げる……といった使い分けができます。いちいちシールドを交換したり、サングラスを掛け直したりする手間がないのは、ツーリングのストレスを大幅に減らしてくれます。

ただし、覚えておいてほしいのが「トレードオフ(代償)」があることです。バイザーを収納するメカニズムを組み込む分、ヘルメットの額部分が少し厚くなったり、全体重量が100gほど重くなったりする傾向があります。「便利さを取るか、軽さを取るか」は非常に悩ましいですが、日中の舗装路ツーリングがメインなら便利さが勝ることが多いですね。安全への考え方や、より詳しい装備の選び方については、こちらのアドベンチャーバイクの服装で迷わない!安全と快適コーデ術でも触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

初心者は「シールド付きのアドベンチャー専用モデル」を選び、かつ「国内メーカーのフィッティングサービス」を利用するのが、最も失敗が少なく、かつ長く愛用できる近道です。

失敗を防ぐための3つのチェックポイント

項目チェックすべき内容なぜ重要なの?
サイズ選び眉上の周長を測り、30分被っても「点当たり」による痛みがないか。欧米向けブランドは前後が長く、日本人が被ると側頭部が圧迫され、数十分で激痛(頭痛)に変わるため。
ベンチレーション口元のエアインテークが大きく、グローブをしたままでも開閉操作がしやすいか。信号待ちでのシールドの曇りや、夏場の熱中症リスクを最小限に抑えるため。オフロード走行では呼吸量が増えるため特に重要。
インカム対応耳周りにスピーカー用の十分な「くぼみ」があり、配線用の溝が確保されているか。最近はツーリングにインカムが必須。くぼみがないと、スピーカーが耳を圧迫して数時間で耐えがたい痛みを生むため。

特にサイズ選びに関しては、お店で5分被っただけでは分からない「潜伏する痛み」があります。眉の上だけでなく、こめかみや後頭部の一点だけが当たっている感じがしないか、全神経を集中させて試着してみてくださいね。自分の頭に本当に合ったヘルメットは、被っていることを忘れるほど自然に馴染むものです。正しい計測方法や頭の形との相性については、専門の団体が公開している情報も非常に役立ちますよ。

ネット通販は便利ですが、ヘルメットに関しては「一度も被ったことがないモデル」をポチるのは非常にリスクが高いです。まずは用品店で実物を被り、サイズ感を確かめてから判断することをおすすめします!

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安い価格帯でも評価が高いコスパ優秀なモデル

安い価格帯でも評価が高いコスパ優秀なモデル
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アドベンチャーバイクの世界に足を踏み入れると、車両本体以外にも揃えるべき装備が多くて驚きますよね。特にヘルメットは命を守る最重要パーツですが、SHOEIやAraiといった国内プレミアムブランドのフラッグシップモデルは、今や6万円から8万円、モデルによってはそれ以上の価格設定になっています。「最初からそんなに予算は出せない……」と頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。

でも安心してください。最近は2万円台から3万円台という、プレミアムモデルの半額近い予算でも、非常に「使える」優秀なアドベンチャーバイク用フルフェイスが増えています。代表的なのは、韓国のHJC、スペインのLS2、そして日本のメーカーであるWINS(ウインズジャパン)といったブランドです。かつての低価格モデルといえば「重い、作りが雑、すぐ壊れる」といったネガティブなイメージもありましたが、現在のグローバルブランドは全く別物です。特にHJCなどは、世界最高峰のレースであるMotoGPのトップライダーにもヘルメットを供給しており、そこで培われた技術がエントリーモデルにもフィードバックされています。今のコスパモデルは、まさに「実用性の塊」と言っても過言ではありません。

もちろん、冷静に比較すればプレミアムモデルに一歩譲る部分は確実に存在します。例えば、時速100kmを超えた時のシェルの安定感や、内装の肌触りの滑らかさ、そして複雑な帽体構造による緻密な空力設計などです。長年使い込んだ際の各部の節度の維持(ガタの出にくさ)といった耐久性においても、やはり価格相応の差は出てきます。しかし、日本の安全基準であるPSCマークやSG規格をしっかりとクリアしていれば、公道での安全性においては十分すぎる性能を持っています。浮いた数万円の予算を、高性能なプロテクターや、一泊二日のキャンプツーリングの費用に回すというのは、非常に現実的で賢いバイクライフの楽しみ方だと私は思います。

最近のコスパモデルは「安かろう悪かろう」ではなく、世界基準の安全性と多機能を両立しています。まずは手の届くモデルから始めて、アドベンチャーの楽しさを知るのも素晴らしい選択です。

注目すべきコスパ優秀な3大ブランドと代表モデル

ここで、今アドベンチャーライダーの間で特に「評価」が高いモデルをいくつか紹介しますね。それぞれに異なる強みがあるので、自分の用途に合わせて検討してみてください。

  • WINS X-ROAD(エックス・ロード)シリーズ
    日本のメーカーならではの配慮が行き届いたモデルです。インナーバイザーを標準装備しつつ、シールドを外せばゴーグルも併用できる「3スタイル」の変更が可能。特に「X-ROAD COMBAT」などのグラフィックモデルは、ミリタリー感溢れるデザインでアドベンチャーバイクとの相性が抜群です。
  • LS2 Explorer F(エクスプローラー・エフ)
    スペイン発のLS2は、とにかく「視界の広さ」と「軽量設計」に定評があります。特筆すべきは、この価格帯でありながら「カーボンモデル」もラインナップしている点です。他社のFRPモデルと同じくらいの価格でカーボンヘルメットが手に入るのは、LS2ならではの圧倒的な生産規模があるからこそ。見た目の高級感も非常に高いです。
  • HJC DS-X1(ディーエス・エックスワン)
    世界シェアNO.1を誇るHJCのスタンダードモデルです。非常にシンプルな構造ながら、ポリカーボネート製のシェルは剛性が高く、カチッとした作りが特徴です。複雑な機能をあえて削ぎ落とすことで、軽さと低価格を実現しており、「まずは基本の一着を」という初心者に根強い人気があります。
ブランド・モデル主な特徴価格帯(目安)ナツメの一言評価
WINS X-ROADインナーバイザー付き、内装の快適性が高い2万円台前半多機能で街乗りから旅まで万能。コスパ最強格。
LS2 Explorer F圧倒的な視界の広さ、カーボン仕様あり3万円台〜視界が広くて林道で走りやすい。デザインが秀逸。
HJC DS-X1シンプル、質実剛健な作り、世界的な信頼感2万円台壊れにくく、基本性能がしっかりしている。

※価格は販売店や時期によって変動します。購入時は必ず最新の情報を確認してください。

失敗しないための「賢い買い方」とメンテナンス

こうしたコスパモデルを選ぶ際に、後悔しないためのコツがいくつかあります。それは、「ユーザーレビューを徹底的に読み込むこと」です。特に「静かさ」や「重さ」についての感想をチェックしてください。プレミアムモデルに比べて風切り音が大きめという評価が多い場合は、あらかじめ耳栓を用意するといった対策も可能です。また、サイズ感がタイトなブランド(特にLS2など)は、普段よりワンサイズ上を選ぶのが定石だったりします。

そして、安価なモデルであっても絶対に譲れないポイントが「内装の脱着」です。夏場のオフロード走行や、アドベンチャーバイクでの激しいライディングは、想像以上に汗をかきますし、前走車からの泥はねで口元が汚れることもあります。内装を完全に取り外して丸洗いできるかどうかは、ヘルメットを清潔に、そして長持ちさせるための生命線です。内装が洗えない安物を選んでしまうと、一夏で「異臭」に悩まされ、結局買い直す羽目になる……なんてことも。これは本当にもったいないですよね。

海外ブランドを検討する場合、日本国内の安全規格「PSCマーク」が付いている正規輸入品であることを必ず確認してください。並行輸入品などでマークがないものは、日本国内での販売が禁止されており、万が一の際の補償も受けられません。

ヘルメットは、一度購入すれば3年から5年は付き合うことになる大切なパートナーです。最初は予算を抑えたコスパモデルから始めて、そこで得た「もっとこうしたい」というこだわりを持ってから、将来的に最高級モデルへとステップアップしていくのも、非常に素敵なバイクライフの歩み方だと思います。まずは自分に合った「一着」を見つけて、アドベンチャーバイクならではの広大な世界へと走り出しましょう!安全基準の詳細については、経済産業省が定める消費生活用製品安全法などに基づいています(出典:経済産業省「消費生活用製品安全法 – PSCマーク」)。

ナツメのアドバイス
予算が限られているなら、セール時期や型落ちモデルを狙うのも手です。ただし、ヘルメットには「使用開始から3年(あるいは製造から5年)」といった寿命があるため、あまりに古いデッドストック品には注意してくださいね。

さて、ここまではコスパモデルの魅力をお伝えしましたが、次は「やっぱり憧れの最高級ブランドが気になる!」という方のために、国内2大ブランドの圧倒的な性能差について詳しく比較していきましょう。

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アドベンチャーバイクのフルフェイスをブランド別に比較

アドベンチャーバイクのフルフェイスをブランド別に比較
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ここからは、実際にどのようなブランドが人気なのか、それぞれの特徴や強みを比較していきましょう。各社、独自のこだわりやブランド哲学が詰まっていて、知れば知るほど面白いですよ。自分にぴったりのメーカーはどこか、一緒に探していきましょう!

  • SHOEIが追求した究極の空力特性と高い快適性
  • Araiがこだわり抜いた安全性と実戦的な機能美
  • インナーバイザーを搭載した多機能モデルの利便性
  • 街乗りで重宝するシステムヘルメットという選択肢
  • 最適なアドベンチャーバイクのフルフェイスを選ぶまとめ
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SHOEIが追求した究極の空力特性と高い快適性

SHOEIが追求した究極の空力特性と高い快適性
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アドベンチャーヘルメットの最高峰として、世界中のツアラーから絶大な信頼を寄せられているのが、SHOEI(ショウエイ)の「Hornet ADV」です。このモデルがなぜこれほどまでに支持されるのか。その最大の理由は、SHOEIが長年培ってきた徹底的な空力性能(エアロダイナミクス)へのこだわりにあります。SHOEIは自社内に巨大な風洞実験設備を保有しており、そこでの膨大なテストデータを基に、0.1ミリ単位で形状をブラッシュアップしています。その結晶が、Hornet ADVを象徴するバイザー「V-460」なんです。

このバイザーは、一見するとただ大きな穴が開いているだけのように見えるかもしれませんが、実は緻密に計算された「ウェッジシェイプ(くさび形)」をしています。時速100kmを超える高速走行時、バイザーは単に風を逃がすだけでなく、空気の流れを整えるウィングのような役割を果たします。これにより、バイザー特有の「頭が上方へ持ち上げられる感覚(リフト)」や「左右に振られる振動」を劇的に抑制しているんですね。私も実際に愛用していますが、高速道路での追い越し時など、強い風圧を受ける場面でも首が持っていかれる感覚がほとんどありません。「バイザーが付いていることを忘れる」と評されるほどの直進安定性は、長距離移動が多いライダーにとって最高の武器になります。

さらに、ツーリングでの「内装の快適性」に対するこだわりも、他メーカーの追随を許さないレベルにあります。独自開発の「3D Max-Dry System II」を採用した内装は、汗をかきやすい額や頬の部分には吸湿速乾性に優れた生地を、ヘルメットを着脱する際に肌と擦れやすいエッジ部分には柔らかい起毛生地を使い分けています。被った瞬間に感じる、しっとりと頭全体を優しく包み込むようなフィット感は、まさに感動モノ。長時間のライディングでも特定の場所が痛くなる「点当たり」が極めて少なく、ツーリングの最後まで集中力を維持させてくれます。

SHOEI Hornet ADVは、自社の風洞実験から生まれた「V-460バイザー」により、高速道路での疲労を最小限に抑える究極の空力性能を実現しています。

静音性と機能性のハイレベルな融合

静音性についても、アドベンチャーカテゴリーの中では群を抜いています。シールドシステム「CNS-2」は、シールドを閉めた際に帽体側へ引き寄せるように密着させるギア構造を採用しており、隙間風や「ヒューヒュー」という風切り音を徹底的にシャットアウトします。また、標準装備のチンカーテンを装着することで、顎下からの不快な風の巻き込みも防いでくれます。静かなヘルメットは、インカムの音声をクリアにするだけでなく、周囲の状況音(排気音や周囲の車両の音)を適切な音量で耳に届けてくれるため、結果として安全性の向上にも寄与しているんです。

また、安全性に対する真摯な姿勢の象徴が「E.Q.R.S.(エマージェンシー・クイック・レリーズ・システム)」です。これは、万が一の転倒などでライダーが負傷した際、救護者がヘルメットのチークパッドを外側から引き抜くことで、首に負担をかけずにヘルメットを脱がせることができる機構です。こうした「もしも」の時の備えが標準で備わっている点は、リスクを伴うアドベンチャーライディングにおいて、何物にも代えがたい安心感を与えてくれますね。価格は決して安くはありませんが、この圧倒的な性能と安心感は、まさに「一生モノ」のギアとして投資する価値が十分にあります。

Hornet ADVのここが凄い!詳細スペック比較

項目Hornet ADVの強みライダーへの恩恵
空力バイザーV-460ウェッジシェイプ設計高速走行時の首の疲れを劇的に軽減し、安定感を高める。
シールド機構CNS-2シールド&ダブルアクション圧倒的な密閉性で、雨の侵入や風切り音を最小限に抑える。
内装システム3D Max-Dry System II汗を素早く吸収し、長時間の着用でも蒸れにくく快適。
安全性E.Q.R.S.(救急脱着システム)万が一の際、救護を円滑にし、二次被害のリスクを下げる。
メガネ対応眼鏡用スリット付きチークパッドフレームを圧迫せず、スムーズな眼鏡の着脱をサポート。

※SHOEI製品は、正規販売店によるフィッティングサービス「SHOEI Personal Fitting System」を利用することで、さらに個々の頭の形に最適化させることが可能です。(出典:株式会社SHOEI「HORNET ADV 製品情報」

ナツメのワンポイント
Hornet ADVは、シールドを全開にした状態でもオフロードゴーグルが装着できる設計になっています。高速道路はシールド、ハードな林道ではゴーグルという二刀流が、シールドの脱着なしでスムーズに行えるのが本当に便利ですよ!

SHOEIの技術力は、単にスペックを追うだけでなく「ライダーの疲労をどう減らすか」という点に集約されています。長距離移動がメインのロングツアラーにとって、これほど頼もしい存在は他にないかなと思います。さて、次は同じく国内メーカーの雄であり、異なる哲学を持つAraiについても詳しく見ていきましょう。

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Araiがこだわり抜いた安全性と実戦的な機能美

Araiがこだわり抜いた安全性と実戦的な機能美
バイクログ・イメージ

世界中のプロレーサーからサンデーライダーまで、「ヘルメットはアライ以外考えられない」と心酔させるブランド、それが日本が誇るArai(アライヘルメット)です。Araiの最大の特徴は、流行やデザインの良し悪しに左右されず、一貫して「衝撃をかわす性能」を追求し続けている点にあります。そのアドベンチャーモデルである「Tour Cross(ツアークロス)」シリーズを見ると、他社のモデルに比べて全体的に丸みを帯びた、滑らかな卵のような形状をしていることに気づくはずです。これは「R75 Shape」と呼ばれるArai独自の設計思想に基づいています。

この「R75 Shape」とは、ヘルメットの表面に半径75mm以上の連続した曲面を持たせるという基準です。万が一の転倒時、路面の突起物や縁石にヘルメットが引っかかってしまうと、首に急激な回転エネルギーがかかり、致命的な損傷に繋がる恐れがあります。Araiは、あえてシェルを丸く、滑らかに作ることで、衝撃を正面から受け止めるのではなく、路面を「滑る」ことでエネルギーを受け流す(かわす)ことを最優先しています。最新の「Tour Cross V」では、この安全思想をさらに高い次元で維持しながら、より洗練された実戦的なデザインへと進化を遂げました。まさに「命を守るための形」が、結果としてこの美しい機能美を生み出しているんですね。

現場の声を形にした「3つのスタイル」の変幻自在さ

Araiの「Tour Cross」シリーズが、ベテランライダーやオフロード愛好家から熱狂的に支持されるもう一つの理由は、その圧倒的な「実戦力」にあります。一見すると固定されたデザインに見えますが、実はユーザーの用途に合わせて「3つのスタイル」に自在に変化させることができるんです。バイザーとシールドを両方装備した「アドベンチャースタイル」、バイザーを外して空気抵抗を極限まで減らしたオンロード向けの「ターミネータースタイル」、そしてシールドを外してオフロード用ゴーグルを装着する「モトクロススタイル」。この切り替えができることで、一台のヘルメットでカフェレーサーから本格エンデューロまでカバーできてしまいます。

特に、最新の「Tour Cross V」では、シールドの着脱システムが劇的に改良されました。従来モデルではパーツの交換に少しコツが必要でしたが、VAS-Aシステムなどの採用により、よりスムーズかつ確実にスタイルチェンジが行えるようになっています。朝は高速道路を飛ばすためにターミネーター仕様で出発し、現地の林道入り口でバイザーを装着してアドベンチャー仕様に、そして泥濘の激しいセクションではシールドを外してゴーグルスタイルへ……。こうした「現場で即座に対応できる柔軟性」こそが、旅を愛する実戦派ライダーに選ばれる理由です。

Tour Cross Vで実現できる3つのスタイル比較

スタイル名装備の状態最適な走行シーンメリット
アドベンチャーバイザー + シールドロングツーリング、林道探索日差しや泥を遮りつつ、風防性能も確保。
オンロード(ターミネーター)シールドのみ高速道路、スポーツ走行空気抵抗が最小になり、高速巡航が非常に楽。
オフロードバイザー + ゴーグルハードな林道、コース走行通気性が最高になり、激しい運動でも曇らない。

過酷な環境下でも「呼吸」を止めないベンチレーション

また、Araiが「実戦的」と言われる所以は、その強力なベンチレーション(換気)システムにもあります。特に口元の「マウスシャッター」は、モトクロス用ヘルメットのノウハウが惜しみなく投入されています。林道走行などで激しく体を動かすと、フルフェイス内部は一気に二酸化炭素濃度が上がり、ライダーは息苦しさを感じます。Araiの設計は、口元に十分な空間を確保しつつ、外部から大量のフレッシュエアーを取り込めるようになっています。冬場はシャッターを閉めれば冷気をシャットアウトでき、季節を問わず常に最適な呼吸環境を提供してくれます。

内装に関しても、Arai独自の「FCS(Facial Contour System)」が光ります。これは、頬の下から包み込むようにサポートする構造で、頭全体を均一な圧力でホールドしてくれます。SHOEIのフィット感が「優しく面で包まれる」ような高級ソファーの心地よさだとすれば、Araiのそれは「プロ仕様のバケットシートにしっかりと固定される」ような安心感です。林道で激しく頭を振ったり、大きなギャップを乗り越えたりしても、ヘルメットが微塵もズレない。この「ブレないホールド感」が、結果としてライディングへの集中力を高め、疲労軽減にも繋がるんですね。また、内装のパッドを少しずつ剥がして厚みを調整できる「アジャスタブル内装」も、自分だけの完璧なフィット感(シンデレラフィット)を求めるライダーにはたまらない機能です。

Araiは「衝撃をかわす性能」という安全の根幹を崩さず、現場での使い勝手を極限まで追求した「職人」のヘルメットです。特に激しい動きを伴うアクティブなライダーにとって、これ以上の信頼感はありません。

Araiというブランドは、派手なギミック(内蔵サンバイザーなど)をあえて採用しないことがあります。それは、それらがヘルメットの強度を落とす可能性がわずかでもあるなら、安全を優先するという強い信念があるからです。こうした「安全性への執念」こそが、多くのライダーがAraiを愛してやまない理由なのでしょう。もしあなたが、未舗装路への冒険を含めた「本気のツーリング」を志すなら、Tour Cross Vは最高のパートナーになるはずです。詳細な設計思想や規格については、Araiの公式サイトでも熱く語られていますよ。(出典:株式会社アライヘルメット「R75 SHAPEとは」

国内2大メーカーの比較、いかがでしたか? 快適性と空力を極めたSHOEI、安全性と実戦機能を突き詰めたArai。どちらを選んでも間違いありませんが、自分の心がどちらの「哲学」に惹かれるかで決めるのも、ヘルメット選びの醍醐味ですよ。次は、より多機能で便利な海外ブランドや個性派モデルについても見ていきましょう!

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インナーバイザーを搭載した多機能モデルの利便性

インナーバイザーを搭載した多機能モデルの利便性
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最近のアドベンチャーヘルメット選びにおいて、多くのライダーが頭を悩ませる最大の分岐点が「インナーサンバイザー」を搭載しているかどうかです。これはメインのクリアシールドの内側に、レバー操作で出し入れできるスモーク状のバイザーが内蔵されているタイプ。今やツーリング向けの多機能モデルとしては、世界的にスタンダードな機能になりつつあります。私自身、初めてこの機能を使った時は「なんでもっと早く買わなかったんだ!」と感動したのを覚えています。それくらい、一度体験すると戻れなくなる魔力があるんですよね。

アドベンチャーバイクの旅は、刻々と変わる自然環境との戦いでもあります。例えば、真夏の強烈な西日の中を走り続けている時、突然暗いトンネルに突入したシーンを想像してみてください。通常のシールド(特にスモークシールドに交換している場合)だと、トンネルに入った瞬間に視界が真っ暗になり、路面の状況が全く見えなくなってヒヤッとした経験はありませんか? インナーバイザー付きなら、手元のレバーをパチッと操作するだけで、0.5秒もかからずにクリアな視界に切り替えられます。この「一瞬で明るさをコントロールできる性能」は、利便性だけでなく、事故を防ぐための能動的な安全装備だと言えるでしょう。

この分野をリードしているのは、イタリアの老舗ブランドであるNOLAN(ノーラン)や、日本のWINS(ウインズジャパン)、そしてグローバルブランドのHJCなどです。特にNOLANの「N70-2X」は、デザインの本場イタリアらしいスタイリッシュさと、多機能性を高い次元で両立させており、欧州のロングツアラーたちから絶大な支持を受けています。また、WINSの「X-ROAD」は、日本人の使い勝手に合わせたレバー配置や、シールド越しでも歪みの少ないバイザー精度で定評があります。日中のライディングをより快適にするためには、非常に合理的な選択肢になります。

搭載モデルが抱える技術的課題と「哲学」の差

一方で、なぜSHOEIの「Hornet ADV」やAraiの「Tour Cross」といった最高峰モデルに、この便利な機能が標準搭載されていないのか、不思議に思ったことはありませんか? 実はそこには、メーカー各社の「安全への哲学」が隠されています。インナーバイザーをヘルメット内部に格納するためには、額の部分にバイザーが収まるための「空洞」を作る必要があります。しかし、安全性を最優先する場合、この空洞の分だけ衝撃吸収材(ライナー)を薄くするわけにはいきません。結果として、衝撃吸収能力を落とさずにバイザーを内蔵しようとすると、どうしても帽体(外殻)を一回り大きく設計せざるを得なくなるのです。

そのため、SNELL規格などの極めて厳格な耐貫通試験・衝撃試験をクリアすることを至上命題とするフラッグシップモデルでは、この格納スペースが構造的な弱点になることを避けるために、あえてインナーバイザーを採用しないという決断を下しています。つまり、「究極の安全性と軽さを追求するトップエンド」か、「実用性と多機能を追求するツーリングモデル」か、という明確な住み分けがなされているわけです。もし、あなたが林道での激しい転倒リスクよりも、舗装路での長距離ツーリングにおける疲労軽減を重視するなら、インナーバイザー付きの恩恵はデメリットを遥かに上回るはずですよ。

インナーバイザーを使いこなすためのメンテナンス

多機能モデルならではの注意点として、メンテナンスの頻度についても触れておきます。インナーバイザーはヘルメット内部にあるため、外側のシールドほどは汚れませんが、走行中の隙間風に含まれる細かい埃や、ライダーの吐息による油分が少しずつ蓄積していきます。視界が曇ってくると逆光時に乱反射を起こして非常に見えにくくなるため、定期的にバイザーを引き出して専用のクリーナーで清掃することが大切です。また、可動部が砂を噛むと動きが悪くなることもあるので、オフロード走行後は特にチェックが必要です。こうした手間を惜しまないことが、便利機能を最大限に活かすコツですね。

インナーバイザーは、トンネルや西日といった急激な光の変化に即座に対応できる「ツーリングの最強装備」です。特に舗装路メインの長距離旅では、これほど心強い味方はありません。

インナーバイザー付きのメリット・デメリット比較

項目メリットデメリット
視界の調整レバー一つでスモークとクリアを瞬時に切り替え。トンネルも安心。
装備の簡略化サングラスを持ち歩く必要がなく、耳の上が痛くならない。
重量とサイズバイザーと可動機構の分、全体重量が増え、帽体も大きくなりがち。
安全性規格構造上の制約から、SNELLなどの超厳格な規格を通しにくい。
手入れのしやすさ内部パーツのため脱着にコツが必要で、清掃の手間が増える。

※インナーバイザーの有無による重量差は、一般的に100g〜200g程度と言われています。この差をどう捉えるかが選び方のポイントです。(出典:株式会社ウインズジャパン「X-ROADシリーズ – デュアルバイザーシステムについて」

最近では技術の進化により、バイザーを内蔵しながらも驚くほど軽量に仕上げられたモデルも登場しています。自分の走るスタイルが「アドベンチャー(冒険)」寄りなのか、それとも「ツーリング(旅)」寄りなのかを考えると、自ずと答えは出てくるはずです。もし旅のスタイルに合わせた服装とのトータルコーディネートに興味があるなら、こちらのアドベンチャーバイクの服装で迷わない!安全と快適コーデ術も合わせて読んでみてください。ヘルメットとウェアの組み合わせで、旅の快適さはさらに向上しますよ!

ナツメのワンポイント
最近はインナーバイザーの代わりに、外側に後付けで装着できる「プロシェード・システム」を採用しているモデル(Araiなど)もあります。内蔵型による帽体の肥大化を避けつつ、バイザーの利便性を手に入れたい方には、そちらも有力な選択肢になりますよ!

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街乗りで重宝するシステムヘルメットという選択肢

街乗りで重宝するシステムヘルメットという選択肢
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「アドベンチャーバイクのタフな外見は好きだけど、フルフェイスは着脱が面倒だし、夏場の信号待ちは地獄そう……」そんな風に感じている方に、ぜひ検討してほしいのがアドベンチャー仕様の「システムヘルメット(モジュラーヘルメット)」です。見た目はバイザーが付いたフルフェイスそのものですが、実は顎の部分(チンガード)がボタン一つでガバッと上に跳ね上がる構造になっています。バイクを降りるたびにヘルメットを脱ぐのって、実は結構な重労働ですよね。特に出入りが多いツーリングでは、この「脱がなくていい」という解放感が、旅の質を劇的に変えてくれるんです。

システムヘルメットの最大の魅力は、その圧倒的な「利便性」に尽きます。例えば、景色の良い場所でちょっと立ち止まって仲間と会話をしたり、水分補給をしたりする際、チンガードを上げるだけでOK。わざわざグローブを外して、ヘルメットを脱いで、ミラーに引っ掛けて……という手間が一切なくなります。また、ガソリンスタンドでの給油時やコンビニへのちょっとした立ち寄りの際も、顔が見える状態にできるので、周囲に圧迫感を与えず、お店のルールが許せばそのまま入店できるケースも多いです。眼鏡を愛用しているライダーにとっても、チンガードを開いたまま着脱ができるため、眼鏡のツルを曲げる心配がないのも嬉しいポイントですね。

旅を豊かにする「寄り道」のハードルを下げる

アドベンチャーバイクは、単に目的地へ向かうだけでなく、道中の絶景や美味しいもの、歴史的な場所を巡る「寄り道」を楽しむためのバイクです。そんな旅のスタイルには、システムヘルメットの機動性が最高にマッチします。チンガードを開ければ視界が大きく広がり、ヘルメット越しではなく「自分の目」で直接景色を見ているような感覚になれるからです。この開放感は、一度味わうと普通のフルフェイスには戻れないというベテランライダーが多いのも頷けます。静止時の圧倒的な快適さは、体力温存にも大きく貢献してくれますよ。

システムヘルメットは、フルフェイスの安心感とジェットヘルメットの利便性を両立した「旅専用」の装備です。特に頻繁に停車して写真を撮ったり会話を楽しんだりするライダーには最適です。

特にこのジャンルで異彩を放っているのが、イタリアの老舗ブランドNOLAN(ノーラン)の「N70-2X」です。これは単に顎が開くだけでなく、チンガード自体を完全に取り外すことができる「クロスオーバー」タイプ。さらに、バイザーやシールドの組み合わせを変えることで、なんと最大8通りものスタイルに変身させることができます。夏場の猛暑日はチンガードを外してジェットヘルメットとして涼しく走り、高速道路や冬場はフルフェイススタイルで防風性能をフルに活用する。そんな「わがままな使い分け」ができるのは、システム・クロスオーバーモデルならではの特権です。

選ぶ前に知っておきたい「重量」と「強度」のトレードオフ

もちろん、これほど便利なシステムヘルメットにも、あらかじめ知っておくべき注意点があります。まず、顎を動かすためのヒンジ(蝶番)やロック機構が組み込まれているため、同クラスの純粋なフルフェイスに比べるとどうしても100g〜200gほど重くなる傾向があります。また、帽体とチンガードが別パーツである以上、時速100kmを超える高速走行時には、その継ぎ目からわずかな風切り音が発生しやすいこともあります。静音性を極限まで求めるなら、やはり一体成型のフルフェイスに分があります。

そして最も重要なのが「安全性の考え方」です。公道を走る上での安全基準(SG規格など)はクリアしていますが、激しい転倒が予想される本格的なオフロード走行、特にジャンプやガレ場での走行には向きません。万が一、顎から強く打ちつけた際、可動部が衝撃で破損したりロックが外れたりするリスクがゼロではないからです。あくまで「オンロードメインのツーリング」を最高に快適にするための道具、と割り切って選ぶのが正解です。利便性と安全性のバランスについては、こちらのアドベンチャーバイクに似合うジェットヘルメットの選び方と手入れ法でも、オープンフェイスならではの視点で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

フルフェイス型 vs システム型(アドベンチャー仕様)比較表

比較項目フルフェイス型(一体型)システム型(フリップアップ)
安全性・剛性◎ 極めて高い。オフロード走行にも適する。○ 公道走行には十分。過酷なオフは非推奨。
利便性(飲食・会話)△ ヘルメットを脱ぐ必要がある。◎ チンガードを上げるだけで可能。
重量◎ 比較的軽量。首への負担が少ない。△ ギミックの分、重くなりやすい。
静粛性◎ 密閉性が高く、風切り音が少ない。○ 可動部からの風切り音が出やすい。
眼鏡の着脱○ モデルによるが、コツが必要。◎ 圧倒的にスムーズに行える。

最終的に、多くのベテランライダーが「旅の上がり(最終回答)」としてシステムヘルメットを選ぶのは、スペック上の数値よりも「現場でのストレスの少なさ」が旅を楽しくさせることを知っているからかもしれません。街乗りからキャンプツーリングまで、一分一秒の「脱着の手間」を削ぎ落として、より多くの時間を景色や対話に使いたい。そんなアクティブなあなたにとって、アドベンチャー仕様のシステムヘルメットは最高の選択肢になるはずです。正しいヘルメットの取り扱いについては、消費者庁などの注意喚起も念のため確認しておくと、より長く安全に使えますよ。

システムヘルメットを着用して走行する際は、必ずチンガードを完全に閉じてロックした状態にしてください。開けたまま走行すると、万が一の転倒時に顔面を保護できないだけでなく、風圧で首を痛める危険があります。

ナツメのワンポイント
システムヘルメットは、その複雑な構造ゆえに雨天走行後はヒンジ部分に水分が残りやすいです。長く愛用するために、濡れた後はしっかり開いて乾燥させ、定期的にシリコンスプレーなどで可動部のメンテナンスをしてあげてくださいね!

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最適なアドベンチャーバイクのフルフェイスを選ぶまとめ

最適なアドベンチャーバイクのフルフェイスを選ぶまとめ
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ここまで、アドベンチャーバイクのフルフェイスについて、その設計思想から各ブランドが誇る最新技術、そしてライダーの悩みどころまで、かなり深掘りして解説してきました。いかがでしたでしょうか。少し情報量が多かったかもしれませんが、最後まで読んでくださったあなたなら、自分がヘルメットに何を求めているのか、その答えが少しずつ見えてきたのではないかなと思います。結局のところ、最高のヘルメット選びとは「自分がどこを、どう走りたいか」という自分自身のライディングスタイルを再確認する作業に尽きると私は確信しています。

どんなに世界最高峰の空力性能を誇る高価なヘルメットでも、近所のコンビニに行くのがメインならオーバースペックですし、逆に数千キロの旅に出るのに安さだけで選んだ重いヘルメットを被っていくのは、自分から旅の楽しみを削り取っているようなものです。アドベンチャーバイクという多才なマシンに乗るからこそ、その相棒となる「アドベンチャーバイクのフルフェイス」も、あなたの旅の質を左右する最も重要なパーツの一つになります。ぜひ、この記事で紹介した視点を参考に、後悔のない選択をしてほしいなと思います。

ライディングスタイル別・後悔しない最終選択ガイド

最後に、これまでの内容をギュッと凝縮して、シチュエーション別の推奨モデルを整理しました。自分がどのタイプに当てはまるか、改めてチェックしてみてくださいね。

重視するポイントおすすめのタイプ代表的な選択肢ナツメからのアドバイス
高速巡航・静粛性・疲労軽減国内プレミアムモデルSHOEI Hornet ADV「移動を楽にしたい」なら迷わずこれ。投資以上の価値を首の疲れで実感できます。
安全性・実戦機能・カスタマイズ国内プレミアムモデルArai Tour Cross V林道探索やアクティブな動きを重視するならこれ。命を守るという安心感が違います。
多機能性・利便性・デザインシステム / クロスオーバーNOLAN N70-2X景色を楽しみ、寄り道を繰り返す旅ならこれ。着脱の手間から解放されます。
コストパフォーマンス・初期投資抑制グローバル・コスパモデルWINS X-ROAD / HJC DS-X1浮いた予算を旅費やプロテクターに回せる。実用面では必要十分な性能です。

自分だけの「シンデレラフィット」を見つけるために

さて、モデルが絞り込めたら、次はいよいよ「自分に合うかどうか」の最終確認です。この記事で紹介した数値データやユーザーの評価はあくまで一般的な目安に過ぎません。ヘルメットにおいて最も重要な「フィット感」は、一人一人の頭の形(ハチの張り方や耳の位置など)によって、驚くほど千差万別です。モデルによっては「MサイズだとキツいけどLサイズだとゆるい」といったサイズ感のズレも起こり得ます。

正確な情報は必ずメーカーの公式サイトをご確認いただくか、お近くのバイク用品店に足を運んで、実際に自分の頭で「試着」をしてみてください。鏡の前に立ち、自分の愛車に跨がっている姿を想像しながら、あご紐を締めて左右に首を振ってみる。可能であればそのまま10分ほど被り続けてみて、こめかみや額に違和感(予兆としての痛み)がないかを確認する。この納得のいくまで悩む時間こそが、実は新しい旅のプロローグでもあるんですよね。また、ヘルメットだけでなく、全体のスタイルを整えたい方は、こちらのアドベンチャーバイクの服装で迷わない!安全と快適コーデ術も参考にしてみてください。トータルコーディネートが決まると、バイクに乗るのがさらに楽しくなりますよ!

ヘルメット選びに「正解」はありません。しかし、「納得感」は自分で作れます。試着とプロのアドバイスを大切にしてくださいね。

最終的な判断を下す際は、あなたの大切な命を預ける装備として、信頼できるショップの専門家(フィッティングの有資格者など)のアドバイスも積極的に受けてください。彼らは多くのライダーの悩みを見てきたプロです。自分では気づかなかった視点から、あなたにぴったりの「最高の相棒」を提案してくれるはずです。もし、もう少しライトなスタイルも検討してみたいという方は、アドベンチャーバイクに似合うジェットヘルメットの選び方と手入れ法も合わせて読んでおくと、比較検討の幅が広がりますよ。

新しいヘルメットを被って、まだ見ぬ景色の中へと走り出す……そんなあなたの素晴らしいアドベンチャーライフが、より安全で、より快適なものになることを心から応援しています!いつかどこかの道の上で、素敵なヘルメットを被ったあなたとすれ違えるのを楽しみにしています。安全運転で、最高の冒険へ出かけましょう!

ナツメの最後のアドバイス
ヘルメットを購入したら、ぜひ製造年月日もチェックしてみてください。一般的にヘルメットの有効期限は「購入後3年」と言われています。新しい相棒との日々を、しっかり記録しておきましょうね。(出典:一般社団法人日本ヘルメット工業会「ヘルメットの知識 – 寿命について」

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