オフロードバイクに乗って街を走る――それは機能性とファッション性のバランスが問われるスタイルです。特に「街乗り用のヘルメットってどれが正解なんだろう?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。オフロードヘルメットにはさまざまな種類があり、それぞれに適した選び方が存在します。見た目のかっこよさやビンテージ感を重視したい人、安全性や快適性を最優先したい人、どちらのニーズにも応えるモデルが数多く登場しています。
ツーリングや通勤、ちょっとした街乗りに使いたいという方には、シールド付きで使い勝手の良いタイプや、帽体が小さいコンパクトなデザインもおすすめです。一方、ゴーグル併用型の本格派モデルを選べば、未舗装路でもしっかりと視界を確保できるという利点もあります。
価格面でも、安いのに公道走行OKなモデルや、初めてでも安心な安全規格を満たしたヘルメットも増えており、初心者でも気軽に選べる時代になりました。ただし、街中での使用には注意すべきポイントもあるため、選ぶ際は用途や環境に合わせた視点が欠かせません。
この記事では、街乗りに適したオフロードヘルメットの種類や特徴、失敗しない選び方のコツを解説しながら、デザイン性・機能性・コスパの三拍子そろったおすすめモデルを紹介していきます。あなたのバイクライフがもっと快適で楽しくなる一助になれば幸いです。
街乗りも快適なオフロードバイク用ヘルメット選び

- 種類別に見るオフロードヘルメットの特徴
- 街乗り初心者が選ぶべきモデルと理由
- シールド付きで便利なおすすめヘルメット
- ゴーグル併用のメリットと選び方のコツ
- 街乗り×ツーリング対応のモデルとは?
- 小さい帽体で見た目もスッキリな選び方
種類別に見るオフロードヘルメットの特徴

結論から言うと、オフロードヘルメットには主に3種類があり、それぞれ異なる特性と使用環境に応じた機能が備わっています。これらの違いを正しく理解しておくことは、自分に最適なヘルメットを選ぶうえで非常に重要です。ライディングスタイルや気候、走行距離といった要素も選択のポイントになります。
まず一つ目は、モトクロス用ヘルメットです。このタイプは主に競技向けで、スピードやジャンプなど過酷な動きをともなうシーンに最適化されています。軽量で通気性が高く、熱がこもりにくいのが特徴です。また、ゴーグルとの併用を前提としており、目の保護と視界の確保を両立できる設計になっています。さらに、バイザーが長めで泥はねや日差しを遮る役割も果たします。実際、レースではこのタイプが主流であり、反応性や自由度が求められる場面に向いています。
続いて、エンデューロ用ヘルメットがあります。モトクロス用よりも多少重さはありますが、その分、内装のクッション性や静音性が高く、長時間の使用でも疲れにくい構造となっています。オン・オフ両方の路面を走るようなミックススタイルに適しており、林道走行や長距離トレイルなど、多様なシーンで使いやすいのがメリットです。通気口が多く設計されているモデルも多く、風の流れを効率良く取り入れることで、真夏のライディングでも快適さを保てます。
最後に紹介するアドベンチャータイプは、街乗りから長距離ツーリングまで幅広く対応できる万能型です。シールドが標準で装備されており、ゴーグルを用意する必要がないため利便性が高いです。高速道路などを走行する際にも風防効果があり、日常使いにも十分適しています。デザイン性にも優れたモデルが多く、見た目を重視するライダーにもおすすめです。さらに、防音性に優れたモデルや、Bluetoothスピーカーを取り付けやすい構造のものもあり、通勤や日常使いを考慮する方には特に人気があります。
このように考えると、単に「オフロード用ヘルメット」と言っても、その中には明確な違いが存在します。走行スタイル、使用時間、走る場所などを考慮して、自分に合ったタイプを選ぶことが、安全で快適なライディングにつながります。使用目的と自身の技量を正確に把握することで、ヘルメットの機能性を最大限に活用できます。
【オフロードヘルメットの種類と特徴比較】
ヘルメットの種類 | 主な用途 | 特徴 | 向いているシーン | ゴーグル必要 | シールド付き | 通気性 | 防音性 | デザイン性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
モトクロス用 | 競技・ダート走行 | 軽量・通気性抜群・バイザー長め | レース・ジャンプ・激しい動き | 必要 | なし | 高い | 低め | スポーティ |
エンデューロ用 | オンオフ混在走行 | クッション性・静音性◎・通気性良好 | 林道・長距離トレイル・ミックススタイル | 推奨 | モデルにより異なる | 中〜高 | 中〜高 | 実用重視 |
アドベンチャー用 | 街乗り・ツーリング | シールド標準装備・防音性あり・デザイン性も◎ | 通勤・街乗り・高速道路・長距離ツーリング | 不要 | あり | 中 | 高い | 近未来・おしゃれ |
街乗り初心者が選ぶべきモデルと理由

街乗りメインでバイクに乗り始めたばかりの初心者には、アドベンチャータイプのオフロードヘルメットを選ぶのが最適です。なぜなら、街乗りで求められる「扱いやすさ」「快適性」「安全性」をバランス良く備えているからです。
アドベンチャータイプは一般的にシールドが標準装備されており、ゴーグルを使う必要がありません。これにより、ヘルメット一つで視界の確保が可能で、風やホコリ、虫などから顔全体をしっかり守ることができます。特に街乗りでは停車や発進が多いため、ゴーグルの脱着が煩わしくなる場面が多く、シールド付きの利便性は大きな魅力です。また、ヘルメットをかぶるたびにゴーグルを調整する手間がないため、乗り降りの多いシチュエーションでもストレスが軽減されます。
さらに、街中での走行ではデザインも重要なポイントです。アドベンチャーヘルメットは見た目にもスポーティかつ近未来的なフォルムが多く、ファッション性を重視するライダーにも人気があります。また、通気性にも優れているため、信号待ちや渋滞中の蒸れ対策にも効果的です。特に夏場の都市部では、通気性の高さが快適性に大きく影響します。
例えば、SHOEIのHORNET ADVはフィット感と軽さに定評があり、長時間の着用でも疲れにくい設計です。内装の素材も肌触りが良く、着脱もしやすいため、毎日の使用に適しています。AraiのTOUR-CROSSシリーズも耐久性と快適性を両立しており、街乗りに適した万能モデルとして高い評価を受けています。どちらも安全規格をクリアしており、初めてのヘルメットとして安心して選ぶことができます。さらに、これらのモデルにはインナーの洗濯が可能なタイプもあり、衛生面でも安心感があります。
このように言うと、初心者が最初に選ぶヘルメットには迷う余地があるように感じられるかもしれませんが、使用環境と必要な機能を考えれば、アドベンチャータイプが非常に理にかなった選択肢となります。日常の使い勝手や快適性、安全性、そして見た目までトータルに満足できるモデルを選ぶことで、バイクライフのスタートをより楽しいものにできるでしょう。
【街乗り初心者に最適なアドベンチャータイプヘルメット比較】
モデル名 | 特徴 | シールド付き | 通気性 | フィット感 | 重量感 | 衛生面の対応 | デザイン性 | 初心者へのおすすめ度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SHOEI HORNET ADV | 軽量で快適、肌触りの良い内装 | あり | 高い | 非常に良い | 軽め | 洗濯可能なインナー | スポーティで都会的 | ★★★★★ |
Arai TOUR-CROSS | 耐久性と快適性を両立 | あり | 高い | 良い | 普通 | 洗濯可能な内装 | オフロード感+実用性 | ★★★★☆ |
シールド付きで便利なおすすめヘルメット

シールド付きのオフロードヘルメットは、街乗りでの利便性が非常に高く、初心者からベテランまで幅広く支持されています。その理由は、多くの使用シーンにおいて、扱いやすさと機能性を両立している点にあります。
まず第一に、ゴーグルの装着や持ち運びが不要であることが挙げられます。ヘルメット一つで視界の確保が可能となり、特別な準備が必要ない点が大きな魅力です。特に都市部での走行では、急な雨や風、ホコリ、虫の飛来にすぐに対応できるシールドは、快適なライディング環境を提供します。さらに、天候の変化に応じてシールドを簡単に開閉できるため、視界を妨げることなく走行を続けられます。
信号待ちや低速走行時には、シールドを少し開けることで通気性を確保できるため、内部の蒸れを抑えて快適な状態を維持できます。また、冬場には風の侵入を防ぐためのスカート付きインナーを併用すれば、保温性も高まり、季節を問わず活用できる点も魅力です。
加えて、シールド付きヘルメットはメガネとの相性が良い点でも評価されています。メガネユーザーでもヘルメットをかぶったまま視界の調整ができ、長時間の着用でも疲れにくい設計が多く採用されています。日常的な通勤や通学はもちろん、ツーリングなど長距離移動でも快適性を保ちやすい構造になっています。
例えば、OGK KABUTOのKAZAMIは、日本人の頭の形状に最適化された設計で高いフィット感を実現しています。価格も比較的リーズナブルでありながら、換気機能や静音性能にも優れており、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。BELLのMX-9 ADVに関しては、耐衝撃性や安全規格の高さに加えて、スタイリッシュなデザインも好評です。特にカラーバリエーションが豊富な点が、個性を重視するライダーに支持されています。
これらのモデルは、オフロードらしさを維持しながらも街乗りにおける実用性を重視した設計であり、日常生活の中でストレスなく使用できるという強みを持っています。また、シールドの交換やメンテナンスも比較的簡単に行えるため、長期間の使用にも適しています。
このように考えると、シールド付きのオフロードヘルメットは、装着の手間を省きながら安全性と快適性、そしてデザイン性まで兼ね備えており、街中を走るライダーにとって極めて実用的かつ信頼できる選択肢であると言えるでしょう。使用目的やスタイルに応じて選べば、バイクライフ全体の満足度を高める大きな一歩となるはずです。
【シールド付きオフロードヘルメット徹底比較】
項目 | OGK KABUTO KAZAMI | BELL MX-9 ADV |
---|---|---|
対応スタイル | 街乗り・ツーリング | 街乗り・ツーリング |
シールド装備 | 標準装備 | 標準装備 |
ゴーグル不要 | ◎ | ◎ |
メガネ対応 | ◎ | ◎ |
通気性 | ◎(ベンチレーション多数) | ◎(調整可能ベンチ付き) |
静音性 | ◯ | ◯ |
内装の快適性 | 肌触りが良く洗濯可能 | クッション性高く洗濯可能 |
重量感 | 軽量 | やや重め |
フィット感 | 日本人向け設計 | 欧米人向け設計 |
カラーバリエーション | 落ち着いた定番色が豊富 | 鮮やか&グラフィック多彩 |
デザイン性 | スタイリッシュで控えめ | アグレッシブで個性的 |
価格帯(目安) | 約2万円台〜 | 約3万円前後〜 |
コスパ | 高 | 中 |
安全規格 | SG / PSC / JIS取得済 | DOT / ECE規格対応 |
総合評価(街乗り適正) | ◎ | ◎ |
ゴーグル併用のメリットと選び方のコツ

ゴーグルを併用するタイプのオフロードヘルメットには、独自の利点があり、特にダート走行や未舗装路を頻繁に走るライダーにとっては大きなメリットがあります。一般的な街乗り用のヘルメットでは得られない、視界の自由度と防塵性能を実現できる点が魅力です。
まず、最大の利点は密着度の高いゴーグルを使用することで、砂ぼこりや小石、虫、枝葉など、オフロード走行中に飛んでくる異物の侵入を高い確率で防げるという点です。特に林道や山道では、障害物が多く視界の確保が難しいため、ゴーグルのフィット感やレンズの性能が安全性を左右します。曇りにくい加工が施されたゴーグルを選ぶと、激しい環境下でも安定した視界を維持できます。また、視界の幅が広く確保されるため、周囲の障害物や他のライダーの動きに素早く反応しやすくなるという利点もあります。
さらに、ゴーグルは交換が簡単な点でも優れています。状況に応じてレンズの色や種類を変えることで、朝・昼・夕方といった時間帯や天候の変化にも柔軟に対応できます。調光レンズやミラーレンズなど、用途に合わせて選べる豊富なバリエーションも、ゴーグルならではの強みです。ライディングスタイルに応じて交換することで、快適性と視認性を両立できる点は、特に長距離や多様な環境での走行において大きなメリットとなります。
ただし、ヘルメットとの相性を考えてゴーグルを選ぶことが極めて重要です。例えば、ヘルメットの開口部が狭いモデルでは、フレームが太めのゴーグルはうまく装着できないことがあります。また、ゴーグルのバンドがヘルメットの滑り止めパッドと合わない場合、使用中にズレが生じるおそれもあります。着用中に頻繁にズレるようであれば、走行中の集中力が妨げられ、結果として危険につながる可能性もあります。したがって、購入時には必ずゴーグルを持参して試着を行い、着け心地やフィット感、視界の広さを確認することをおすすめします。
このように、ゴーグルを併用することでオフロード走行における安全性と快適性を大幅に向上させることができますが、その選び方には慎重さも求められます。適切な組み合わせができれば、より本格的なライディング体験を楽しめるだけでなく、自身の走行スキルの向上にもつながっていくはずです。
【ゴーグル併用ヘルメットのメリットと選び方ポイント】
項目 | 内容 |
---|---|
異物の侵入防止 | 砂・小石・虫などの侵入を防げる |
視界の自由度 | 広い視界で周囲を把握しやすい |
曇り対策 | 曇り止め加工で悪条件にも対応可能 |
レンズ交換の柔軟性 | レンズ交換が簡単で環境に応じて変更可 |
レンズバリエーション | 調光・ミラーなど種類が豊富 |
周囲への反応速度 | 周囲の障害に素早く対応できる |
時間帯・天候対応 | 朝〜夜間・晴天〜曇天まで柔軟に対応 |
視認性の高さ | 常にクリアな視界を確保しやすい |
フィット感の重要性 | 顔にしっかり密着することで安定性向上 |
装着の相性確認 | ゴーグルとヘルメットのサイズ適合が重要 |
滑り止めとの一致 | バンドと滑り止めの組み合わせが鍵 |
ズレ防止の工夫 | ズレ防止には滑り止めパッドが有効 |
試着の必要性 | 必ず試着し装着感を確かめる |
ヘルメット開口部の確認 | ゴーグルの大きさと開口部の互換確認が必要 |
快適性と安全性の両立 | 視界と安全性をバランス良く保てる |
街乗り×ツーリング対応のモデルとは?

街乗りとツーリングの両方に対応するヘルメットモデルには、快適性と実用性が高いレベルで求められます。なぜなら、短時間の移動と長距離の走行では、それぞれ異なる負担や環境があるため、双方に適したバランスの取れた性能が必要になるからです。日常的な通勤と、休日に自然の中を走るツーリングとでは、求められる装備や快適性の基準が異なるため、どちらにも対応できる多機能なモデルが理想的です。
具体的には、風切り音を軽減するためのエアロダイナミクス設計や、長時間の使用でも首や肩に負担をかけにくい軽量構造が重要です。軽さだけでなく、頭部全体に均等に重さを分散する構造も重視されます。また、シールドの開閉がスムーズで片手でも操作しやすい構造であること、走行中の温度変化に対応できる高い通気性も見逃せないポイントです。通気口の開閉がしやすく、外気を効率的に取り入れられるヘルメットは、季節や気温の変化にも柔軟に対応できます。
加えて、着脱が簡単なあご紐やインナーの洗濯対応など、日常の利便性に配慮した設計も求められます。内装の交換や洗浄が可能なタイプであれば、長期間使用しても衛生的で清潔さを保ちやすくなります。さらに、インカムやアクションカメラの取り付けスペースが確保されているモデルであれば、ツーリング時の記録や会話も快適に行えます。
例えば、AraiのTOUR-CROSSシリーズは、そのバランスの良さで多くのライダーから支持されています。優れたフィット感と振動の少ない安定したかぶり心地が、通勤から週末のロングツーリングまで幅広く活用できる理由です。また、ゴーグルとの互換性やスピーカーの内蔵スペースなどもあり、通話やナビ利用を想定した装備にも対応しています。さらに、バイザーとシールドの同時装備が可能な点や、高速道路での走行を考慮した防風性能の高さも、長距離移動における安心材料となります。
このように、街乗りとツーリングを両立させたい方には、多機能かつ快適性の高いモデルが最適です。単なる移動手段ではなく、バイクに乗る時間そのものを楽しめるような仕様が施されたヘルメットを選ぶことで、毎日のライディングがより豊かで満足度の高いものになります。結果として、走る距離や時間に対するストレスが軽減され、より自由な走行スタイルを追求できるでしょう。
【街乗り×ツーリング対応のおすすめヘルメット比較】
モデル名 | 街乗り適性 | ツーリング適性 | 軽量性 | 風切り音対策 | 通気性 | インカム対応 | インナー洗濯可 | バイザー+シールド両立 | ゴーグル互換性 | 日常使用の利便性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Arai TOUR-CROSS | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
SHOEI HORNET ADV | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
OGK KABUTO KAZAMI | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ | △ | ◎ | ✕ | ✕ | ◎ |
小さい帽体で見た目もスッキリな選び方

ヘルメットの見た目を重視するなら、まず帽体のサイズに注目することが重要です。帽体とは、ヘルメットの外側のシェル部分のことで、同じ頭囲サイズでも帽体の大きさが異なると、外観の印象は大きく変わります。見た目にこだわる方ほど、帽体の設計や形状に目を向けると良いでしょう。
小さい帽体は、頭が大きく見えにくく、全体のシルエットがコンパクトにまとまるため、特にスタイルを重視するライダーから高い支持を集めています。特に街中やカフェなど、ヘルメットを外すことなく過ごす機会がある場面では、コンパクトでスッキリしたデザインの方が見栄えが良く、印象も柔らかくなります。また、ヘルメットを装着したときに鏡で見たバランスも整いやすく、ウェアやバイクとの一体感が得られます。
さらに、小さい帽体を採用しているヘルメットは軽量化されている場合が多く、長時間かぶっていても首や肩への負担を感じにくいという実用的なメリットもあります。信号待ちが多く、ストップ&ゴーを繰り返す街乗りでは、この軽さが身体の疲労感に大きく影響します。さらに、コンパクトな帽体はバイクのリアボックスやサイドケース、さらには自宅の保管スペースでも収まりが良いため、収納面でも利便性が高まります。
例えば、軽量なABSや複合繊維素材を使用したモデルや、日本人の頭部形状に合わせた帽体設計を採用している国産メーカーの製品は、見た目とフィット感を両立する優れた選択肢です。内装の厚みでサイズを調整するタイプもありますが、帽体そのものの大きさがコンパクトであるかを確認することが、本当にスッキリとした印象を得るうえでは不可欠です。海外製の一部モデルでは、欧米人向けの設計により帽体が大きくなりがちなため、全体的な見た目に違和感を感じることもあります。
購入前には必ず試着し、正面・側面・後方など複数の角度から鏡で確認することをおすすめします。また、照明の明るい環境でチェックすると、細かなフィット感や帽体のサイズ感も把握しやすくなります。可能であれば、バイクにまたがった状態でも試着し、実際のライディング姿勢での印象を確かめると、購入後の後悔を防ぐことができるでしょう。
【小さい帽体ヘルメットの選び方とメリット早見表】
選び方のポイント | 理由・利点 |
---|---|
帽体のサイズがコンパクトか | 全体のシルエットがスッキリ見える |
軽量素材(ABS・複合繊維)を使用しているか | 長時間着用でも疲れにくい |
頭部形状に合った設計か(国産モデルなど) | フィット感が良く、見た目も整いやすい |
帽体自体の大きさで選ぶ(内装調整に頼らない) | 本質的に見た目をコンパクトにできる |
収納性に優れているか(ボックスやスペースに収まりやすい) | 保管や持ち運びがしやすい |
試着時に複数角度で見た目を確認できるか | 装着時の印象を客観的にチェック可能 |
鏡や明るい照明環境で試着確認する | サイズ感や形状が正確にわかる |
バイクにまたがった状態で試着できるか | 実使用に近い状態で選べる |
首や肩への負担が少ない軽さか | 街乗り中の快適性に寄与 |
街中でもスッキリしたシルエットになるか | 見た目の印象が柔らかくなる |
街乗りで映えるオフロードバイク用ヘルメットと注意点

- 街乗りでも映えるかっこいいデザイン特集
- ビンテージ好きに人気の注目モデル3選
- 1万円台で買える安いおすすめヘルメット
- 街中での使用時に注意すべきポイント
- 公道OK?安全規格と法的基準をチェック
街乗りでも映えるかっこいいデザイン特集

ヘルメットは安全性が第一ですが、ライダーにとっては見た目の印象も非常に重要な要素です。特に街乗りが中心のライダーにとって、ヘルメットはファッションの一部としての役割を果たすため、デザイン性の高いモデルを選ぶことでバイクライフがより豊かになります。最近では、オフロードの武骨なイメージを程よく残しつつ、シンプルで洗練されたフォルムやモダンなカラーパターンを取り入れたスタイリッシュなモデルが数多く登場しています。
例えば、SHOEIのHORNET ADVは、直線的でスマートなフォルムに加えて、ロゴの主張が控えめな点が魅力です。こうした都会的なデザインは、カジュアルなファッションやシティスタイルとも調和しやすく、日常の装いに違和感なく馴染みます。また、シルバーやマットブラックといった落ち着いた色味は、バイクやジャケットのカラーと合わせやすく、トータルコーディネートの幅が広がります。
さらに、BELLのMX-9 ADVは、よりアグレッシブでスポーティなデザインを求めるライダーに人気です。エッジの効いたラインや豊富なグラフィックバリエーションにより、視覚的なインパクトを演出できます。カラーバリエーションにおいても、アースカラーやビビッドなアクセントを取り入れたタイプなど、選ぶ楽しさが広がっています。特にアースカラーは、ミリタリー風やアウトドア系のファッションとも相性が良く、バイクとファッションを一体化させたスタイルを作るのに最適です。
また、デザイン性の高いヘルメットは写真映えもするため、SNSなどにライディングスタイルをアップしたいライダーにとっても注目のアイテムです。ライディング中の姿はもちろん、バイクを降りた際のカジュアルなシーンでも自然に映えるデザインのヘルメットは、所有欲を満たす重要なポイントとなります。
このようなスタイリッシュなデザインのヘルメットを選ぶことで、街中でのファッション性を損なうことなく、同時に安全性と機能性も両立することができます。見た目にこだわりたい方こそ、実際の使用シーンをイメージしながら、自分のライフスタイルに合ったデザインのモデルを選ぶことで、より満足度の高いライディングが実現するでしょう。
【街乗りに映えるスタイリッシュヘルメット比較】
モデル名 | デザインの特徴 | カラーバリエーション | ファッションとの相性 | 写真映え・ SNS映え |
---|---|---|---|---|
SHOEI HORNET ADV | 直線的・スマートでロゴ控えめ、都会的なスタイル | シルバー、マットブラックなど落ち着いた色味 | シティカジュアル、日常スタイルに馴染む | 自然なカジュアルシーンでも映える |
BELL MX-9 ADV | アグレッシブでエッジの効いたライン、グラフィック豊富 | アースカラー、ビビッドカラーなど多彩 | ミリタリー・アウトドア系と好相性 | 視覚的インパクトで存在感あり |
ビンテージ好きに人気の注目モデル3選

ビンテージスタイルのバイクやファッションが好きな方には、クラシックなデザインのオフロードヘルメットが非常に人気です。現代の安全基準をクリアしつつも、昔ながらのレトロな雰囲気をしっかりと残しているため、懐かしさと現代的な快適性を同時に楽しむことができます。特に、カフェレーサーやスクランブラー、トラッカーといったレトロバイクとの組み合わせでは、統一感あるコーディネートが完成します。
まず紹介したいのは、BELLのMOTO-3です。1970年代に登場し、当時のオフロードシーンで一世を風靡した伝説的なモデルを、現代の技術でアップデートした逸品です。クラシカルなルックスを忠実に再現しつつ、インナー素材の見直しや安全性能の向上が図られており、デザインと実用性の両立が図られています。カラー展開も豊富で、単色だけでなくツートンやグラフィックデザインもラインナップされており、ファッション性にも優れています。
次に紹介するのが、TT&COのスーパーマグナムです。日本人の頭の形状に合った設計で、丸みを帯びた可愛らしいフォルムと小さめの帽体が特徴です。クラシックなイメージを追求したい人には理想的なモデルで、特にジェットスタイルやクラシカルなライディングウェアとの相性が抜群です。内装のカスタム性も高く、自分好みに調整できるのも嬉しいポイントです。
最後におすすめしたいのは、SimpsonのM50。直線的なバイザーと独特のフォルムが特徴で、やや攻撃的な印象もありながら、ビンテージ感をしっかりと残しています。モダンな素材を使用しながらも、過去のレーススタイルを彷彿とさせるデザインが魅力です。カラーはモノトーン系が主流ですが、カスタムペイントやデカールで個性を出す楽しみもあります。
これらのモデルは、いずれも安全規格をクリアしながら、ビンテージ好きのライダーに刺さる独自のデザイン性を備えています。スタイルにこだわりたい方、街中でも一目置かれるルックスを手に入れたい方にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
【ビンテージ好きに人気の注目オフロードヘルメット3選】
モデル名 | デザインの特徴 | 素材・快適性 | カラー・ カスタム性 | おすすめスタイル |
---|---|---|---|---|
BELL MOTO-3 | 1970年代のクラシカルなルックスを再現 | 現代素材と安全性能を兼備、インナー見直し済み | 単色・ツートン・グラフィックなど豊富な展開 | カフェレーサー、スクランブラー系 |
TT&CO スーパーマグナム | 丸みのある可愛らしいフォルムと小さめの帽体 | 日本人向け設計でフィット感良好、カスタム性あり | クラシカルな色展開、内装カスタムも可能 | ジェットスタイル、クラシックウェア |
Simpson M50 | 直線的なバイザーと独特のフォルムで攻撃的な印象 | モダン素材使用、レーススタイルの名残を表現 | モノトーン中心、カスタムペイントも楽しめる | ビンテージ&レース系スタイル |
1万円台で買える安いおすすめヘルメット

予算が限られている方でも、1万円台で購入可能なオフロードヘルメットの中には、十分な性能とデザイン性を備えたモデルがあります。最近では、国内メーカーや一部の海外ブランドがコストパフォーマンスを重視した製品を多く展開しており、初心者にも安心して選べる選択肢が増えています。価格が安いからといって安全性や快適性を妥協する必要はなく、ポイントを押さえれば十分に満足のいく製品を見つけることができます。
特におすすめなのが、リード工業のRXシリーズです。このモデルは軽量でありながら強度が高く、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで活躍します。通気性にも優れており、暑い時期でも内部が蒸れにくく快適な状態を保てます。シンプルながらも洗練されたデザインは、どんなバイクにも合わせやすく、見た目にも優れています。
また、OGKカブトのKAMUIシリーズは、実売価格が1万円台後半ながらも、内装の快適さとフィット感、そして安全性の高さで多くのライダーから支持されています。インナーの着脱が簡単で、清潔さを保ちやすい点も日常使いにはありがたいポイントです。風切り音の少ない設計や、広めの視界を確保したシールド構造など、使い勝手にも優れています。
さらに、海外メーカーのLS2も見逃せません。ヨーロッパでの人気が高いこのブランドは、ECE規格をクリアした信頼性のある製品を低価格で提供しています。インナーの造りや通気性、シールド性能においてもコスト以上の品質が期待でき、初めてのヘルメットとしても十分な機能を備えています。
最近では、こうしたモデルの多くがオンラインや量販店でも入手しやすくなっており、購入前に試着ができる環境も整ってきています。価格帯を抑えつつも、自分に合ったデザインや機能性を求める方にとって、1万円台のモデルは非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。ライディングを始めたばかりの方にも、無理なく手が届き、かつ安心して使える製品を選ぶことが可能です。
コストを抑えつつも機能性を妥協したくない方は、これらのモデルを候補に入れるとよいでしょう。必要な機能を見極め、自分の使用スタイルに合ったヘルメットを選べば、安全かつ快適なライディングが実現します。
【1万円台で買えるおすすめオフロードヘルメット3選】
モデル名 | 価格帯 | 特徴 | デザイン性 | 用途適性 |
---|---|---|---|---|
リード工業 RXシリーズ | 1万円前半 | 軽量・高強度・通気性良好 | シンプルでバイクに合わせやすい | 街乗り・ツーリング両対応 |
OGKカブト KAMUIシリーズ | 1万円後半 | 静音・視界広・快適な内装 | 都会的でカラーバリエーション豊富 | 通勤・長距離にも◎ |
LS2(各モデル) | 1万円中盤 | ECE規格・通気性・低価格で高品質 | モダンでグラフィックも充実 | 初心者〜中級者におすすめ |
街中での使用時に注意すべきポイント

オフロードヘルメットを街中で使用する際は、走行環境がオフロードとは異なるため、いくつかの注意点があります。オフロード用のヘルメットはその設計上、通気性やバイザー、ゴーグル対応などオフロード走行を前提とした構造になっていることが多いため、そのまま街乗りに使用すると不便や不快を感じることもあります。
まず、バイザーの風抵抗についてです。オフロードヘルメットには日除けや泥除けのために大きなバイザーが装着されていることが多く、高速走行時にはこのバイザーが空気抵抗を強く受け、首への負担やヘルメットの揺れを引き起こします。特に追い風や側風があるときは影響が大きくなるため、走行スピードに応じた体勢の工夫やバイザーの角度を調整できるモデルを選ぶことが望ましいです。
次に、通気性に関する注意点です。通気性が高すぎるモデルは夏場は快適ですが、冬場の走行では冷たい空気が直接頭部に入り込み、体温の低下につながることがあります。このため、防風インナーやフェイスマスクの併用、あるいはベンチレーションを調整可能なモデルを選ぶことで温度管理がしやすくなります。一方で、通気性が低いモデルは信号待ちや渋滞時にヘルメット内部が蒸れやすく、不快感の原因になります。特に都市部では信号停止の頻度が高いため、通気構造に配慮したモデルを選ぶことが街乗りに適しています。
さらに、視界の確保も重要な要素です。ゴーグル併用型のオフロードヘルメットでは、視界の広さや周囲の状況の把握に支障が出ることがあります。特に夜間や雨天時にはゴーグルが曇りやすく、視認性が著しく低下する恐れがあります。そのため、シールド付きモデルや広視野設計のゴーグルを選ぶと、安全性が高まります。最近では、曇り止め加工が施されたゴーグルや、視野が広く確保されたシールド付きのデュアルパーパスモデルも登場しており、街乗りでの使用に適しています。
また、周囲の音の聞こえ方にも注意が必要です。ヘルメットの構造によっては、走行音が反響しやすくなり、騒音によってライダーが疲れやすくなる場合もあります。特に長時間の通勤やツーリングでは、耳への負担を軽減できる静音設計のモデルを検討するのもひとつの選択肢です。
これらを踏まえたうえで、街中でも快適かつ安全に使用できるヘルメットを選びましょう。オフロードスタイルを楽しみながらも、街乗り特有のシーンに対応できる機能を備えたモデルを選ぶことで、安心して日常のライディングを楽しむことができます。
【街乗りでオフロードヘルメットを使う際の注意点一覧】
注意点の項目 | 内容の概要 | 推奨される対策や工夫 |
---|---|---|
バイザーの風抵抗 | 高速走行時にバイザーが風を受けやすく、首に負担がかかる | バイザー角度の調整が可能なモデルを選び、走行姿勢も工夫する |
通気性(夏季) | 通気性が高すぎると夏は快適だが、冬は寒くなりやすい | ベンチレーション調整可能なモデルと、防風インナーの併用 |
通気性(冬季) | 通気性が低すぎると信号待ちなどで蒸れやすく、不快感が生じやすい | 通気構造に配慮されたモデルの選定が重要 |
ゴーグルの視界 | ゴーグルは夜間・雨天で曇りやすく視界が制限されることがある | 曇り止め加工のゴーグルや、広視野シールド付きモデルを選ぶ |
音の反響・静音性 | 走行音が内部で反響しやすく、長時間使用で疲れやすい | 静音設計のヘルメットを選ぶと耳への負担が軽減される |
シールドの有無 | ゴーグルの脱着が手間になる街中使用には不向きな場合がある | デュアルパーパスやシールド一体型のヘルメットが使いやすい |
見た目と街中適応性 | 武骨すぎるデザインは街中の服装と調和しづらいことがある | スタイリッシュな外観のモデルを選ぶことで街乗りでも映える |
公道OK?安全規格と法的基準をチェック

公道で使用できるヘルメットには、一定の安全規格を満たしている必要があります。特に日本国内では、SGマーク、JIS規格、PSCマークなどが代表的な認証制度として知られており、これらのいずれか、あるいは複数に適合していることが、公道での使用を認める一つの基準となっています。
SGマークは製品安全協会が認証を行っており、国内で販売されるヘルメットにおいて広く採用されている規格です。このマークが付与された製品は、基準を満たす安全性能を有しているとともに、万が一の事故において損害賠償制度の適用対象となるのが特徴です。これはライダーのリスク軽減にもつながる大きなメリットです。
JIS規格(日本工業規格)は、工業標準化法に基づき定められており、耐衝撃性能や耐貫通性、ストラップの強度など細かな項目において厳格な基準を設けています。JISマーク付きのヘルメットは、製造過程における品質管理体制も問われるため、安定した品質が保証されているといえるでしょう。
PSCマークは、消費生活用製品安全法に基づく義務マークであり、一定のリスクが伴う製品に義務付けられている認証です。PSCマーク付きのヘルメットは、法的に販売許可を得た製品であることを意味し、流通段階における安全性の担保にも寄与しています。
これらの安全規格がない製品、または海外からの並行輸入品で国内基準を満たしていないものは、公道での使用が認められていない可能性があります。見た目がかっこよくても、法的に問題がある製品を使用していると、検挙の対象となることもあるため注意が必要です。特にオンラインショップや海外通販で購入する際は、商品説明に規格情報が明記されているかどうか、口コミやレビューが信頼できるかなど、事前にしっかり確認することが大切です。
加えて、国内外の一部高級ブランドには、安全性能が極めて高いにもかかわらず、日本国内の認証を取得していない場合もあります。そうした製品はサーキット専用や展示用として販売されていることがあり、公道使用を前提としていない可能性があるため、注意が必要です。
このように、安全規格を確認することは、法的なトラブルを防ぐだけでなく、万が一の事故時に適切な保護性能が発揮されるかどうかという点においても極めて重要です。購入時にはデザインや価格だけでなく、安全規格の確認を怠らず、信頼性のある認証を取得しているかをしっかりチェックしましょう。
【主要ヘルメット安全規格の特徴と違い】
安全規格名 | 対象地域 | 認証機関 | 主な特徴 | 公道使用可否 | 注意点・補足 |
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SGマーク | 日本国内 | 製品安全協会 | 基準を満たした製品に損害賠償制度あり | 使用可 | 国内販売モデルに多く対応。通販でも必ず確認を |
JIS規格 | 日本国内 | 日本産業規格(JIS) | 衝撃・貫通・ストラップ強度など厳格な基準で高い安全性を確保 | 使用可 | 工場の品質管理もチェック対象。信頼性が高い |
PSCマーク | 日本国内 | 経済産業省 | 販売が義務付けられた製品に必要な法的認証 | 使用可 | 無い製品は販売自体が違法の可能性も |
ECE規格 | 欧州(国際) | 欧州経済委員会(ECE) | 世界的に使用される国際基準。多くの欧州ブランドが取得している | 条件付き使用可 | 並行輸入品は日本基準を満たさない可能性がある |
DOT規格 | 米国 | 米運輸省 | 米国基準で、耐衝撃性に優れるが、日本では法的に未承認の場合あり | 使用不可の可能性あり | サーキット専用や展示用モデルのことも多い |